高配当

下落局面でも安心!高配当ポートフォリオの作り方 3つのETFでOK

株価下落局面や先行きが不透明な局面は不安が募りますよね?そんなわけで今回は、下落局面でも安定して保持できて、かつ高い配当利回りと高いトータルリターンを両立するポートフォリオを作る方法について考えます。わずか3つのETF(VTI、VYM、QYLD)で適正な配分を考えたので、シンプルかつ実行可能な内容になっています。

下落局面の怖さとは

投資で最も重要なことは「続けること」「やめないこと」「途中で退出しないこと」です。では、どうして「続けることができないか」というと、保有銘柄の株価が急落し、大きな「含み損」に“心が”耐えられなくなるからです。その結果、下がった局面で狼狽売りしてしまい、大きな損失を出し、それに懲りて、投資の世界から離れてしまう。「自分のリスク許容度」を超えてしまったことが原因です。

とはいえ、ほとんどの人が実行すべき投資戦略は長期投資ですから、値動きのマイルドなETFをメーンで保有し、「そのマーケットが将来的には経済成長することを信じる」という大前提を覆さなければ、保有し続けることは可能なはずです。とくに「株価が下落している時は絶好の買い場である」という理屈通りに動けるかが重要になります。

暴落局面で買うのは勇気がいる...

とはいえ、現実はそう単純ではありません。

インデックスであっても連日2~3%ずつ落ちるような、マーケットが崩れる展開を目の当たりにすると、「どこまで落ちていくんだ!?」と大きな恐怖とストレスを感じずにはいられない人も多いでしょう。10年に一度くらいは、許容度を遥かに超える大暴落事件(20%以上悪ければ30%以上)も起こるものですし、より値動きの荒いETF、レバレッジ型、個別銘柄をメーンで運用しているならなおさらです。

下落局面で、恐怖と戦いながら買うことが将来の自分に富を与えてくれることになるのですが、なかなか場数を踏まないとその境地に達するのは難しいのが実態。ましてや、下げ止まるまでは、それこそ底無し沼のようにひたすら落ち続けるわけですから、恐怖感を感じるのは仕方ありません。

だからこそ、自分のリスク許容度をコントロールする投資戦略が重要になります。

下落局面でも強い、とは

そこで考えたいのが、①下落局面でも落ちにくい②下落局面でも精神的な安定が得られる、銘柄とそのアロケーションです。

下落局面で強いポートフォリオ

下落局面でも落ちにくい---ボラティリティが低いETF

下落局面でも精神的に安定---分配金が高い

前者については、雪崩を打って下落する局面でもその落ち方がマイルドという意味です。悪い時はどんな銘柄でも落ちる(インバース型は別として)ので、ボラティリティがコントロールされているETFを選ぶのが基本です。

後者については、含み損を癒すのは確定された利益、すなわち配当が高いということ。株価が大きく下がって含み損が10万円になったとしても、毎月5000円ほど分配金がもらえるなら、「まあいいか」と思えるでしょう。むしろ「安くなったから(分配金増やすために)買い増ししとこか」という境地にも至りやすくなるでしょう。

大事なことは「長く、投資し続けること」。そのためには仕組みと心の安定が欠かせません。

インカムゲインとキャピタルゲインをコントロールする

実際に、長く投資し続けられて、かつそれなりに高いパフォーマンスを得るためには、高配当ETFを活用しながら、インカムゲインとキャピタルゲインをコントロールするという発想が重要になります。

VYM(米国高配当株式ETF)など、インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインもある程度見込めるETFにする、あるいはVTI(バンガード・トータル・マーケット・ストックETF)QQQ(インベスコQQQトラスト)なども取り入れ、過去5〜10年のリターン実績(インカムゲインとキャピタルゲイン)を加重平均した利回りを出して、最適な割合で投資するというのが良いと思います。

下図は、単純なインカムゲインとキャピタルゲインのアロケーション表です。各銘柄の割合を試行錯誤して(合計は100%)、自身が納得するリターンを出して、参考にするのが良いと思います。設定利回りは、過去5年実績あるいは過去10年実績を使うとよいと思いますが、ここではQYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF)が10年分無いので、すべて5年実績を採用しています。

VTI QYLD VYM 加重平均後リターン
分配利回り 1.53% 12.07% 2.36% 4.98%
トータルリターン 14.89% 9.00% 10.74% 11.67%
構成比 35% 30% 35%

使い方は、この図の右端の青字で書かれている、加重平均後リターンが自分の欲しい利回りになるまでエクセル上で試行錯誤するというものです。

分配金利回り7%・トータルリターン11.5%をどう作るか?

このエクセルシートを使うとVYMとVTIが4割、QYLDが2割にすると、分配金利回り4%・トータルリターン12%が過去実績から見込めることになりました。各割合を考えるととてもバランスが取れていると思いますが、配当利回りとしてはもう少し欲しいところでしょう。

次に、分配金利回り7%・トータルリターン11.5%という極めて高水準のポートフォリオを作るにはどうしたら良いでしょうか。

これもこの表を使ってトライ&エラーで数値を変えていけば、QYLD51%、VTI39%、VYM10%にすれば良いことになります。

もう少しポートフォリオに安定感が欲しいと考える人であれば、VYMとVTIの割合を高めるしかありません。

QYLDの割合は30%まで、と決めた場合は、VYMとVTIをそれぞれ35%ずつ保有すれば、分配金利回り5%・トータルリターン11.7%に到達します。

基本的に今回の例だと、QYLDの割合をあげればあげるほど分配金利回りは増えます。QYLDはアップサイドのボラティリティが低く抑えられる分、分配利回りが高いわけですが、ダウンサイドリスクは大きめです(ただしNASDAQ100指数よりは、オプションプレミアムが得られる分だけ小さくなる)ので、全賭けよりはある程度の水準に押さえた方が、安心感は得られやすいと思います。

また、VYMは安定感は抜群ですが、株価上昇局面ではトータルリターンがVTIなどと比べると劣後するため、機会損失になる(機会損失を感じやすい)というデメリットもあるので、こちらも今後の株式市場の予想を考慮したアロケーションにすると良いと思います。

VYMよりも高配当利回りのSPYDを採用する

QYLDの比率は高めたくないけど、もう少し分配利回りが欲しいという場合は、SPYD(SPDR S&P 500 高配当ETF)とHDV(iシェアーズコア高配当株ETF)を検討すると良いです。

いずれもVYMよりも銘柄数が絞り込まれ安定感は減るものの、分配利回りが高く、とくにSPYDの直近の分配金利回りは5.9%もあります。

VYMの代わりにSPYDを取り込んだ場合を見てみます。

VTI QYLD SPYD 加重平均後リターン
分配利回り 1.53% 12.07% 5.90% 6.66%
トータルリターン 14.89% 9.00% 10.00% 10.92%
荷重 25% 30% 45%

QYLDの割合を30%に抑えた場合、VTI25%、SPYD45%で分配利回り6.66%、トータルリターン10.92%のポートフォリオが出来上がりです。

さらにQYLDの割合を25%に抑えるとすると、

VTI:20%、SPYD:55%で分配金利回り6.57%、トータルリターン10.73%

安定感重視でVTI:40%、SPYD:35%にすると分配金利回り5.69%、トータルリターン11.73%となります。

トライ&エラーでリスク・リターンを管理

さらにQQQ(分配利回り0.49%、5年トータルリターン22.85%)を入れると低い割合入れるだけでトータルリターンを稼ぐことができます。

そんなわけで、エクセル上でトライ&エラーしながら構成比を考えると、自分の求めるリターンの目安を知ることができます。

定期買付する人も、漫然と買い続けるのではなく、構成比を把握しながら購入するといいでしょう。

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