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日本の高配当ETF、「野村日本株高配当70」を買うべき理由と買ってもいい人とは

野村日本株高配当70-2

日本株式も配当利回りが高く安定的な銘柄があるので、日本株の高配当ETFについても解説したいと思います。まず今回は「NEXT FUNDS野村日本株高配当70」(証券コード:1577、愛称:NF・日本株高配当70 ETF)について考えていきます。また、米国株をメーンとするかぶうさ的に、この銘柄をどう評価するか、どういう人は買うべきなのかについても解説したいと思います。

野村日本株高配当70-2

野村日本株高配当70の実力とは

NEXT FUNDS野村日本株高配当70とは

「NEXT FUNDS野村日本株高配当70」とは、野村アセットマネジメントがファンド運用の指図を行い、「野村日本株高配当 70」に連動する投資成果を目指すインデックス型ETFです。

銘柄の選び方は、「70」とあるとおり、日本国内の取引所に上場するすべての普通株式の中から、今期予想配当利回りの高い、70銘柄(原則)を選抜して、構成する指数です。

「NEXT FUNDS野村日本株高配当70」もその「野村日本株高配当 70」に採用された銘柄の株式のみに投資をし、その比率についても「野村日本株高配当 70」の算出ルールに従って決定されます。

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の特色

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の特色は、以下の4つ。

  1. 国内株式100%(国内債券、国内REITもなし)
  2. 株式への投資割合に制限なし
  3. 外貨建て資産への投資は行わない
  4. デリバティブの利用は、対象株価指数に連動する投資成果を目指す場合に限って、補完的に認められる

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の概要

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の概要について見ていきます。

業種別上位は銀行13%、化学9%、保険9%、建設9%、卸売8%となっており、その上位5セクターで48%を占めます。

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の上位銘柄

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の上位10銘柄とその構成比です(2022年10月末時点)。

順位 銘柄 コード 業種 比率
1 INPEX 1605 鉱業 2.10%
2 住友金属鉱山 5713 非鉄金属 1.80%
3 商船三井 9104 海運 1.70%
4 三菱商事 8058 卸売 1.70%
5 三井物産 8031 卸売 1.70%
6 りそなホールディングス 8308 銀行 1.70%
7 KDDI 9433 情報・通信 1.70%
8 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 銀行 1.70%
9 伊藤忠商事 8001 卸売 1.70%
10 かんぽ生命保険 7181 保険 1.60%
17.40%

1位のINPEXは時価総額2兆円を超える大手石油開発企業で、その予想配当利回りは4.4%と高いのが特徴。

2位は住友金属鉱山で配当利回り3.84%、その後商船三井、三菱商事、三井物産と昔からある財閥系が続きます。

上位10銘柄を見ても、レガシーな巨大企業が並ぶ印象です。もはや急成長するはずもなく、自社への投資に回すよりも株主に毎期直接還元した方が、株主をハッピーにできる(株主のキャッシュフローの総額の現在価値を最大化できる)銘柄がずらりと並ぶわけです。

NEXT FUNDS野村日本株高配当70のリターンは?分配金は?

NEXT FUNDS野村日本株高配当70のリターンなどの概要は以下の通り。

純資産(百万円) ¥68,778
銘柄数 70
5年リターン 2.64%
3年リターン 8.58%
1年リターン 13.61%
分配月 1,4,7,10月
分配利回り* 3.79%
*23年2/22時点

直近1年のリターンは13.61%と非常に良いのは高配当に加え、インフレを比較的カスタマーに転嫁しやすいBtoBの大手企業が多いためです。一方5年リターンでは2.64%なので、分配利回りより低意です。この間は、株価が低迷していることがわかります。

NEXT FUNDS野村日本株高配当70を買うべきか?しかもどんな人が?

NEXT FUNDS野村日本株高配当70を買うべきでしょうか。

NEXT FUNDS野村日本株高配当70の分配金は3.79%ですから、仮に1000万円を投資すれば年間利回りは37.9万円(税前)得られることになります。3000万円で約114万円(税前)。悪くない分配金を毎年得られるわけで、配当金の最大化を目指す人で、国内株を中心にやりたい人にとっては分散も効いているのでとても良い選択肢になると思います。

また、米国ETFをベースにしている人でも、一定比率を日本の高配当ETFにするのは安定感もあるため、悪くない選択肢ではないでしょうか。

とはいえ、米国株をメーンでやる人の場合、株式における比率として、米国7〜8、新興国1~2、日本1~2程度が良いと思うので日本株高配当の割合は畢竟その程度ということになるかと思います。

私は米国10でも構わないと思うので、そこに日本株をあえて入れる必要があるかと言われると微妙なところです。ただ、安定感は抜群で、ガバナンスも効いているし、自分にとって馴染み深い会社が多いだけに、ある程度の比率の範囲内であれば、買ってみてもいいかなと思います。

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