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「新興国の先」の時代がくる!MSCIフロンティア・マーケットETF、FMとは

2023年、アメリカは利下げを予定し、株価にはプラスになることが予想されていますが、そのGDP成長は低い予想が出ています。アメリカよりもアウトパフォームすることが期待できるのが、新興国よりもさらに小さな市場、フロンティア・マーケット。今回はなぜ今フロンティア・マーケットなのか、そしてフロンティア・マーケットに投資できるETF、iシェアーズMSCIフロンティア&セレクトEM ETF(ティッカーシンボル:FM)について解説します。

フロンティア・マーケットの時代

フロンティア・マーケットの時代

米国の2023年GDP成長は+1%程度にとどまる

FRBによる未曾有の急激な利上げも、最短で2022年12月利上げペースは減速、その後2023年以降は利上げが完了し、しばらくの後、景気後退を理由に最終的には利下げに転じることが予想されています。

そうすると、米国株は全般的に「上を見る」ことになるわけですが、一方で企業業績が悪化し、米国のGDP成長率もかなり低くなることが予想されます。

例えば、JPモルガンは2023年のGDP成長率を+1%、日本の伊藤忠総研は+0.7%とかなり厳しい予想をしています。JPモルガンは特に2023年に「マイルドなリセッションが来る」と予想しており、23年第4四半期の成長率は+0.5%に止まるとしています。

こうなると、企業収益の悪化が懸念されるために、株価を決める「株主が稼得できるキャッシュフローの総額の現在価値」が目減りすることになります。ある程度の利下げが起こるので株価は上がるものの、圧倒的に高い株価成長をするとは考えにくいのが実情です。

そこで世界を見回してみます。IMF(国際通貨基金)は2022年10月、世界と各エリアの2023年GDP予想の下方修正を発表しました。

それによると2023年、世界の成長率は+2.7%(前回発表時2.9%)、先進国全体が+1.1%(前回+1.4%)、新興国+3.7%(前回+3.9%)、中国+4.4%(前回+4.6%)を見込んでいます。

ちなみにアメリカは+1.0%、日本+1.6%、ユーロ圏+0.5%で、先進国では日本が一番まともです。。。

なお、中国については、共産党による独断統制が強化され、株式市場に透明性があるとはいえないので、投資に適している状況にあるとは言えないと考えています。

より高い成長が見込めるフロンティア・マーケット

より高い成長率が見込めるのが新興国のさらにその先にある、つまり高い成長の余地があるフロンティア・マーケットです。フロンティア・マーケットはドルが強い時はかなりやられてしまう傾向にあるわけですが、2023年はアメリカが金利を引き下げることが予想され、ドル安に振れるわけですから、大きなチャンスがあると思っています。

例えばベトナム政府は、JETROによれば2023年のGDP成長率目標を約6.5%に設定しており、極めて高い成長を予想しています。

また、バングラディシュの2023年のGDP成長率目標は6.1%(6月の6.7%から下方修正)に設定しており、ナイジェリア政府は、実質GDP成長率を3.75%に設定しています。

2023年、米国株式市場は堅調に推移すると予想されるものの、それ以上に高い成長が見込める、フロンティア・マーケットに脚光が集まる1年となると思います。

フロンティア・マーケットに投資できるETF、FMとは

そこで、フロンティア・マーケットに投資しようという選択肢が出てくるわけですが、新興国よりもさらに経済規模の小さいそれら国に投資をするということは、高いカントリーリスクを許容しなければならないことになります。リスクをコントロールするためには、1つの国や1つの企業に投資するのではなく、たくさんのフロンティア・マーケットの企業に満遍なく投資できるETFに資金を投入する方が、現実的だと考えられます。

ということで、エマージングマーケットに手っ取り早く投資できるETFが、ティッカーシンボルFM、iシェアーズMSCIフロンティア&セレクトEM ETFです。

FMは、フロンティア市場とエマージング(新興)市場の株式で構成されるETF。2022年11月30日時点のETF概要は以下のとおり。構成銘柄は95。

FM概要

FM概要

上位10銘柄の顔ぶれを見ると、カザフスタンのフィンテック企業「カスピ(Kaspi)」(構成比6.41%)を筆頭に、ケニアの通信会社サファリコム(SAFARICOM)、ルーマニアの金融機関、バンカ・トランシルバニア(BANCA TRANSILVANIA)などが続きます。上位10銘柄の構成比は35.6%を占めます。

FM上位10銘柄の顔ぶれ(2022/11/30時点)

FM上位10銘柄の顔ぶれ(2022/11/30時点)

国別の構成比は以下の通り。

国別構成比(2022/11/30時点)

国別構成比(2022/11/30時点)

上位10銘柄に1社も名を連ねていないベトナムが14%でトップ。ついで12%のモロッコ、11%のカザフスタンが続きます。

数年周期で山と谷を繰り返す特異なFMのチャート

TradingviewでFMのチャートを確認してみます。

FMの短期チャート(by trading view)

FMの短期チャート(by Tradingview)

直近半年ほどの状況を見ると見事に右肩下がりで11月まできて、その後11月に下げ止まり、11月中旬に大きく跳ね上がりそこから上昇基調に転じています。しかもその11月中旬ごろから一気にボリュームが増えており、たくさんの人が注目していることがわかります。

短期的には買い時が来ているように見えます。

2018年からの中期でチャートを見てみます。

FMの中期チャート(by Tradingview)

FMの中期チャート(by Tradingview)

すると、18年をピークに20年に底に向かって落ち続け、次に21年にむけて上昇し、22年に下落し、また23年にかけて上昇局面に入っているというのが見て取れます。

他のサイトの長期のチャートを見るともっとはっきりします。

基本的に3〜5年周期で、底〜山〜底という山を形成しているのです。

したがって、FMはこの法則に従うと今後1~2年(長ければ3年)の間にピークをつけ、その後、谷に向かうことが予想されます。

そのように考えると、FMはまさに今が買い時で、しばらくは保持できる銘柄と言えそうです。米国を上回るリターンを享受する期待が高まりますね。

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