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50歳から始めるFIRE 定年まで働いたらすぐ尽きる「健康寿命とは」【2021年日本】

皆さんは定年まで働き続けますか?

私は資産形成を通じて、できるだけ早く経済的自立を達成し、自分の好きなことだけをして暮らせることを目標設定においています。

それは、QOL(Quality of Life、生活の質)の伴った、より充実した人生を送りたいと考えているからです。そこで覚えておきたいのが「健康寿命」です

健康寿命とは何か

WHO(世界保健機関)が発表したWorld Health Statistics(世界保険統計)2021年版によると、男女の健康寿命が世界一の国は日本で男性が72.6歳、女性が75.5歳でした。上位は日本に次いで、シンガポール、韓国が続きます。ちなみにアメリカは男性が65.2歳、女性が67歳で日本よりも7歳ほど短いです。

健康寿命とは何でしょうか。

健康寿命とは、「健康上の問題で制限されることなく、自立した生活が送れる期間」のことで、人が生まれてから死ぬまでの期間を意味する平均寿命とは全く別の概念です。

日本は昔から長寿の国と呼ばれます。長寿であっても生活が制限されたり十分楽しめなかったり、苦痛を感じながら過ごすよりも、健康が伴ってこそだという考えが一般的になりました。

そこで2000年よりWHOが「健康寿命」を提唱し、寿命を延ばすだけでなく、健康的に生活できる期間を延ばすことに重点が置かれるようになったのです。

日本人の場合、男性の平均寿命は81.6歳、女性は87.7歳ですので、健康寿命との差は男性が9年、女性は12年です。健康でいられる時間は、寿命よりも短いのは明らかです。

65歳まで働いたら、健康寿命は7年しかない!!

2025年より、65歳への定年延長が企業にとって義務になります。このねらいは、少子高齢化・人口減少に伴う労働力を確保する意味合いもありますが、年金の財源不足に伴う将来的な年金の減額や年金給付年齢の後ろ倒しを念頭においた政策です。

年金については以下の記事をご確認ください。

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仮に65歳まで働いたら健康的に過ごせる期間は、男性の場合7年しか残っていないのです。

7年などその年になってしまえば光陰矢の如し、あっという間です。仕事が趣味であり、楽しさとモチベーションの源泉である人はそれで良いと思いますが、私はあまりにも短すぎると思います。

2021年より政府は、企業に対して70歳までの定年延長を努力目標とさせましたが、まずは68歳への定年延長は近い将来実施される既定路線だと言われています。

その分、年金給付額は減り、支給年齢はさらに後ろ倒しになるのです。

健康でなければQOLが下がる

幸いにして私自身は年齢もあってまだ大きな病気を経験したことはありません。しかし、周りでは本当に若くして大病にかかったり、亡くなったりする人もいます。

自分もいつどうなるかわからないわけです。毎年健康診断をして毎日健康チェックをしても突然事故に遭うかもしれないし、大病を患うかもしれません。仕事に追われ、ストレスを溜め込み倒れたり心を病んでしまえば、それも当然健康とは呼べないわけです。

であれば、なるべく心も体も健康なうちに、そして心と体がより長い間健康であるために、自分はどんな人生を送るべきか、を考えるべきではないかと私は考えます。

自分の人生は自分で切り開く なるべく早く心身を解放する

私は、できるだけ早期に、人生における「経済的問題」という“大きな縛り”から自分を解放することが、QOLの最大化と最長期間化につながると考えています。

別に私は、仕事がイヤで、すぐにでも辞めたいと考えているわけではありません。

以下で挙げているように、自分の目標は、①自身が勤めるで経営者になることであり、②できるだけ早く経済的自立を獲得して、仕事を含め自分の好きなことだけをして過ごすことでもあります。

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また、70歳、80歳を超えても働く人を尊敬もしています。

ただし、そういう人は、大体年齢に縛られずに働ける資格を持っていたり、自身が経営者である場合がほとんどです。つまり、働きたくて働いているわけであり、お金の心配もなく、自分の裁量で自由に働ける人たちなのです。

つまり、このように労働に対して能動的な人は多数派ではなく、多くの人は止むに止まれず、生活のために社会の歯車となって働いている人がほとんどです。

であれば、やはり、できるだけ早くに経済的自立を勝ち取り、心身ともに健康な期間を自由とともに過ごすべきではないかと思っています。

目標設定が、FIREの実現、余裕のあるリタイヤに導く

  • リタイヤ後、FIRE後に何をしたいのか
  • そのための条件は何か
  • どんな場所に住みたいのか
  • どんな暮らしをしたいのか
  • そのために今身につけておくべきことは何なのか(語学など)
  • そしてお金がいくらあればいいのか?

それらを1つ1つ具体化して、現実的な目標を設定すれば、あとは時間さえあれば実現することができます。

60歳でリタイヤすると必要なお金は2500万円

例えばいま50歳の人が60歳でリタイヤして、

田舎で農作物を作り自給自足に近い暮らしをしたいと思う人がいるとします。

この人が老後にお金に不自由することなく暮らし続けるにはどれだけ資産を蓄えておけば良いか確認していきましょう。

退職金は2000万円(税引き後1917.5万円)の予定。

初年度は引越しや新生活関連費用で100万円、また長らく自分を支えてくれた奥さんと夢の欧州30日旅行をするため200万円かかるとします。

住居費を合わせて1ヶ月の世帯生活費は15万円(賃料込み)、

それに8年に1回の車の購入と維持費を年間にならすと20万円としましょう。

その他急な支出に備えて50万円必要とします。

年間支出は244万円となります。

65歳以降は年間の介護費、医療費などでさらに年間50万円かかり、年金は65歳から月額21万円で年間252万円支給されるとします。

その場合、

60歳〜64歳までの5年間は年間244万円かかり、

65歳以降は不足分として年間58万円かかります。

その合計金額は2438万円となります。

つまり、現金で2500万円を貯めるか、

あるいは65歳以降、資産から58万円ずつ取り崩すか、配当収入などの収入が税払い後58万円以上ある状態にすれば良いわけです。

慎ましい生活を送れば、無理のない水準だと思いますし、多くの人に当てはまる生活水準だと思います。

65歳以上、年間73万円の収入を得るには いくら資産があれば良い?

すると取り崩す金額は税払い前

60−64歳 年間305万円

65歳以上  年間73万円

となります。

50歳から年間24万円ずつ投資に回し年間5%の運用益を得、60歳の時に退職金を1373万円(税金、新生活費、海外旅行費控除後)を全額回したとすると、78歳で枯渇してしまいます。

そこで50歳から退職までのの年間積立金額を48万円に増やすと、95歳まで枯渇しないという結果になりました。

これは月額4万円相当ですから案外難しくないと思います。

目標がすべて

このように、目標を立て、数字を具体化していくと、自分がいつまでに何をしなければならないかがはっきりと見えてきます。

高齢者となる年齢に差し掛かったり、近づいている人が今から始めても遅くない、経済的自立、経済的安定を実現する方法はあるのです。

今後、そうした情報もいろいろ提供していきます。

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