こんにちは、かぶうさです。
今回は、「お金を増やす」という目的を達成するために最も大事な、「見える化」について解説したいと思います。
データを活用することで、自分がこの先どの程度入金して、年率何%で増やしていけば、目標額に到達するのかを「見える化」してくれます。これが、自身のモチベーションになるのです。
月々の入金額に対して、自分は毎月どの程度のパーセンテージで運用できているのかを知ることももちろん大事です(これについては別の記事で紹介します)が、それ以上に、自分でコミットした目標設定を行うことのほうがずっと大事です。
目先の数字に一喜一憂するのではなく、あくまでも自分のKGI(重要目標達成指標)とその達成プロセスをとことん見える化することで、途中で投げ出したり、諦めたりといったことを防ぐことができます。その意味で、マインドセットが何よりも大事だと思います。見える化して自分ごと化(=夢ではなく現実的な目標だと認識できる)するわけです。
目標設定の方法 老後いくら必要かを可視化する
まずは、目標設定から始めます。
最初に自分が何歳の時に金融資産がいくら必要かを算出します。
例えば、65歳まで働くとして、65歳以降85歳まで資産が枯渇しないことを前提にしてみます。そして計算を簡単にするため、極端なインフラは起こらないものと仮定します。
仮に、平均年収700万円のサラリーマンとフリーランスで働いて40年間満額で払い続けた同年齢の夫婦と仮定します。その場合の年間受給額は合計約300万円となります。
また、60歳以降65歳までは再雇用で年収300万円として、60歳以降は200万円ずつキャッシュインフローが必要だとします。
その場合の税引き後の手取り収入は約450万円となります。
この金額であれば、ある程度安定した老後を送れるでしょう。
その場合、60歳までに3500万円貯めていれば、金融資産を全額投資に回して年間5%のリターンを得ることができれば87歳まで資産は枯渇しません。その意味では、「老後2000万円問題」は生活する上でギリギリ必要な金額と言え、さらにそれなりの余裕を持った生活をするためには3500万円貯めることが重要だと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、これはあくまでも毎年5%のリターンを得た場合なので、一切投資に回さないとすると、年間200万ずつ補填する場合は、5000万円必要になります(85歳にゼロ円になります)。
3500万円を貯めるには毎月7万円の入金でよい!
では、金融資産3500万円を60歳までに貯めるにはどうすればよいのでしょうか。
もしあなたが40歳の場合、年間100万円を投資に回すことができれば、年率5%で運用すれば60歳までに達成することができます。
本当に!?
と思う人もいるかもしれませんが、これが複利の力です。
1年目は利子を合わせてもわずか105万円です。そんなに大した金額ではないですよね。
2年目は同215万2500円です。これでも大したことはないと思うでしょう。
ところが、年々、複利の力は勢いを増していき、
5年目には580万1913円(元本は500万円)、10年目には一気に1320万6787円(元本1000万円)になります。
そして20年目には元本2000万円に対して、3471万9252円にまで膨れ上がるのです。
ここで、目標としてあげている年率5%というのは、決して無理のある数字ではありません。誰もが取るべき最低限のリスクをとることができればめざせる数字です。
下がるリスクよりも怖い 買えないリスク
そこで、ここでは年間100万円以上貯蓄することを目標設定にしましょう。
次に、毎月自分がいくら入金できるかを、以前解説した支出コントロール術をベースに算出していきます。
ここではいったん、毎月ムリなく入金できる金額を設定して、そこに対して1〜2割のストレッチ目標を入れます。
月に7万円、年に2回のボーナスのボーナス月のみ15万円入金できれば、年間100万円に達します。
決して、無理のある数字ではないのではないかと思います。
毎月7万円の金額設定をしたら、あとは、毎月必ず買い付けをすることが大切です。下がったらどうしようと思うかもしれませんが、下がるリスクよりも買わないリスク(機会ロス)の方が大きいと個人的には思っています。
投資をしていて、やはり、買い続けることがとても難しいと私は思っています。その意味では、投資信託で毎月設定して、ボーナス月のみプラス8万円を買い付けるというのも確実に施策(目標ではありません)を達成する手ではないかと私は思います。