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驚愕の事実!超人気ETF[VTI]とS&P500[VOO]どちらを買うべきか、どちらも買うべきか?株価・利回り・構成銘柄徹底比較

2021年4月7日

こんにちは、かぶうさです。今回はETFの人気銘柄であり私もメーン銘柄の1つにしている「VTI」(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)について解説したいと思います。よくS&P500との連動をめざす「VOO」(バンガード・S&P500 ETF)と比較されますがどちらを買うべきなのか、どちらも買うべきなのかについて考察します。

なお、ETFとはExcahnge Traded Fundの略で、上場投資信託のことです。まずETFの詳細と投資信託の違い、そのメリットとデメリットについて知りたいという方は、この記事をご確認してから本記事をお読みください。

VTIとは、CRSP USトータルマーケットインデックスとの連動めざすETF

さて、「VTI」とはティッカー(日本株式の銘柄コードにあたる、個々の銘柄を区別するためのアルファベットで表された記号)で、正式名称はバンガード・トータル・ストック・マーケットETFと言います。

VTIは、CRSP US Total Market Indexに連動することをめざした商品で、米国株式市場全体をカバーしたものです。CRSP US Total Market Indexは日本語ではCRSP米国総合指数と言われます。

ちなみにあまりCRSPという名前は聞き馴染みがないかと思いますが、Center For Research in Security Prices,LLCの略称で、日本語ではシカゴ大学証券価格調査センターと言います。CRSPは、知り合いにも卒業生が何人かいますがファイナンスに強いスクールとして有名なシカゴ大学MBA(Booth)の研究センターの1つです。

Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index. 
〜米国で投資可能な株式市場のほぼ100%をカバー、大型から小型株まで米国で投資可能な約4000の銘柄がCRSP USトータル・マーケット・インデックスを構成〜

Center For Research inSecurity Prices,LLCより

S&P500が500銘柄ですから、それと比べるとCRSP USトータル・マーケット・インデックスはかなり広範に渡りますね。まさにアメリカ市場に投資する、といっても過言ではないです、分散投資としても十分です。

総資産規模1兆ドル超えの巨大ETF 上位銘柄の顔ぶれはVOOと・・・

では、このCRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとするVTIとは一体どんな銘柄なのでしょうか。

ティッカー VTI VOO
銘柄数 3669 509
ファンド総資産 $1,100  $658.3 
上位10銘柄構成比 22.60% 28.00%
外国株比率 0% 0%
経費率 0.03% 0.03%
年間平均リターン(1年) 62.70% 56.33%
年間平均リターン(3年) 17.13% 16.75%
年間平均リターン(5年) 16.66% 16.60%
年間平均リターン(10年) 8.48% 13.87%
図表1 出所:図表1,2ともhttps://investor.vanguard.com/etf/よりかぶうさ作成 *ファンド総資産の単位はいずれも10億ドル

まず、銘柄数は3669銘柄と改めて非常に分散されています。総資産規模も1兆ドルを超えており、これはよく比較されるS&P500指数をベンチマークとするVOOと比べて約1.7倍の大きさです。

どんな銘柄で構成されているのかといえば、上位10銘柄は、実はVOOと全く同じ、構成比が微妙に異なるだけです。VTIの方がより分散されているため、各銘柄の構成比が低く、例えば構成比共にトップのアップルはVTIが4.7%であるのに対して、VOOは6%となっています。

  ティッカー VTI VOO
1 アップル 4.70% 6.00%
2 マイクロソフト 4.50% 5.40%
3 アマゾン 3.30% 4.10%
4 アルファベット 3.00% 3.70%
5 フェイスブック 1.60% 1.90%
6 テスラ 1.30% 1.60%
7 JPモルガン・チェース 1.10% 1.40%
8 バークシャー・ハサウェイ 1.10% 15.00%
9 ジョンソン&ジョンソン 1.10% 1.30%
10 ビザ 0.90% 1.10%
図表2構成比上位10銘柄の顔ぶれ

ではリターンはどうなのかというと、この1年のリターンは62.7%とVOOをアウトパフォームしています。3年間の平均リターンはVTI17.13%に対し、VOO16.75%とほぼ拮抗。5年で見てもほぼ大差はないですね。

結論 VTIとVOO、どちらを買うべきか?

次にポートフォリオ・ビジュアライザーを使って2つの銘柄を分析してみます。

2014年4月から2021年4月まで毎月3000ドルずつ購入していき、配当金を再投資に回すと、、

VTI(青)とVOO(赤)のリターンの比較ほぼ一致 by Portfolio Visualizer

ものの見事に一致していますね。大差ないです。年ごとに微妙に違いは出ますが、結果は変わらず。ということで、VTIとVOOを持つなら、どちらでも良いという結論になってしまいますね。逆にいうと、VTIとVOOを両方持つ必要性は見当たらないということになります。

私も最初はVOOを買った時期がありますが、いつの日からかVTIにシフトしています。大きく分散されていて、リターンも経費率もVOOと変わらないのであれば、総資産の大きなVTIにしておけば間違いはないと思います。

最も大事なことは続けること 

とはいえ、一番大事なことは毎月3000ドル(33万円)ずつVTIを買っていけば(今後もそうである保証はもちろんありませんが)、7年で約5000万円の金融資産が作れるということですね。入金し続け、投資し続けることが何よりも大事なことだと、改めて私も気持ちを新たにしました。

  • B!