こんにちは、かぶうさです。
コロナショック後の空前の株高により、個人投資家が増えています。新規の証券口座も大きく伸びています。そうした株取引をはじめたばかりの方の中にも、米国株を買ってみたいという人は多くおられるのではないでしょうか。
それでは、みなさんは米国株を購入する際、円貨決済で買っていますか?それともドル決済でしょうか?
米国株をはじめたばかりの人は、案外「どちらが良いのか?」、戸惑う方もおられるのではないでしょうか。そこで今回、どうすべきかを解説したいと思います。
シンプルな結論!円貨決済で十分
結論を先に書きます。
お使いの証券会社にもよるのですが、楽天証券を使っているかぶうさの場合は、通常は円貨決済で十分です。
米国株の配当金でドルが積み上がった時にドルで買う、というぐらいでしょうか。
もちろん、ドルでお給料をもらっている人やドルを大量に保有している人はドルで買えば良いでしょう。
あまりにもシンプルな結論ですが、それには理由があります。
円貨決済のメリットとデメリットとは?
円貨建てのメリットは、購入が楽ちんだということ。
お手持ちの円でそのまま米国株を購入できるからです。
では円貨建てで購入する際のデメリットは何でしょうか?
それは、証券会社が設定した為替レートでドルを購入しなければならないということ、そこには当然手数料が乗ってくるので、コストがかかってしまうというものです。
ドル決済のメリットとデメリットとは?
一方、ドル決済のメリットとデメリットは、円貨決済の逆です。
1度円をドルに交換した上で、米国株を購入する流れになるので、その手間がかかります。
しかし、交換手数料は通常、円貨建ての際の交換レートより条件が良いのです。
だったらやっぱり、どっちが良い?
円貨決済とドル決済のメリット・デメリットは表裏一体なのでしたね。
であれば、多少手間でも、交換レートの条件が良いドル決済にした方が良いのでは?と思いますよね。
ところが、冒頭で答えを書いた通り、楽天証券の場合はそんなことを気にする必要がないんです。
なぜなら、円貨決済の場合の交換レートの手数料と円からドルに両替する際の手数料が、どちらも同じだからです。
1ドルあたり+25銭です。
これが高いか安いかはさておき、同じであるなら通常は気にするだけ時間の無駄。普通に円貨をお持ちの方は円貨で投資すれば良いと思います。
一方sbi証券の場合はドル決済がオススメです。住信SBIネット銀行を使って米ドルに変えて証券口座に入金すれば、為替コストが1ドルあたりわずか4銭と抜群に安くなるからです(外貨積み立て時は2銭に下がります)。
米国株をメーンに取引する人は、sbi証券+住信SBIネット銀行の組み合わせが為替コストの面ではとてもオススメです。
利用する証券会社の特性なども、選ぶ上では重要になりますね。
ドル決済したほうが良いシーンをあえてあげると
このほかドル決済したほうが良いシーンを挙げてみます。
例えば、いまから急激にドル高が進みそうだな・かつ指値でじっくり銘柄を買おうという局面では、とりあえずドルに交換しておくこともメリットはあります。
例:1000ドル必要な場合
1ドル110円の時=110000円
1ドル111円の時=111000円 1100円、0.91%の差
このように結構違ってきます。
このほか、証券会社によっては米ドル買い付け手数料をキャッシュバックするキャンペーンを期間限定で行うこともあります。そういった時は、ドルで買ってみるという経験をするのも良いと思います。
外国株投資の場合、考える軸が①その銘柄の騰落、②為替の2軸になるので、少し複雑になりますよね。
2国間のインフレ率が高い国のほうが基本的には通貨が強くなる(例:インフレ率 米>日 の場合、円高傾向になる)のですが、それは長期的なもので、短期的にはいろいろな要因があって逆にふれることもあります。
このようにアメリカ株購入時は円貨決済にすべきか、ドル決済にすべきかは、使っている証券会社次第ですが、特に為替手数料に差がない場合は円貨決済で十分ということがわかります。
注意は売却時 米株へ再投資の場合は「外貨決済」一択
一方で、売却時は注意が必要です。
売却した資金をアメリカ株に再投資に回す場合は、必ず「外貨決済」を選んでください。
なぜなら、売却の際に、①ドル→日本円に交換する際、為替手数料が発生するだけでなく、購入時に②円→ドルに交換して買い付ける際に、さらに為替手数料が発生するからです。往復分の為替手数料を払うのはムダです。
外貨で決済すれば、そのまま米国株をドルで決済することができるので、為替手数料は一切発生しないというわけです。
以上です。基本的なことですが、これを知っていると安心して米国株を売買できますね。